女性向け腕時計の2大ブランドと言える <セイコールキア> と <シチズン クロスシー>について、それぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
購入の際の参考にして頂ければ幸いです。
ルキアとクロスシーで迷う人が多い
<セイコールキア> と <シチズン クロスシー> は、どちらも国内メーカーで価格帯も性能も同じくらいなのでどちらを購入するか迷う、というツイートをよく目にします。
ブランド概要
xC(クロスシー)
<クロスシー>はシチズンが展開する女性向け腕時計ブランドで、7年連続レディス腕時計国内売上No.1を獲得(xC公式HPより)している、2021年時点で日本で一番売れているレディースウォッチブランドです。
コンセプトは「上品」「上質」「洗練」で、北川景子さんがイメージキャラクターを務められています。
メインターゲットは20~30代の女性ですが、ここ数年は「全ての女性の定番モデル」となるべく、展開する商品のデザインや色合いを多角化しています。
全モデルにシチズンの光発電技術「エコ・ドライブ」が搭載されていて、電池交換の必要がないのも嬉しいポイントです。
LUKIA(ルキア)
<セイコールキア>はSEIKOが展開する女性向け腕時計ブランドです。
SEIKOは「グランドセイコー」や「クレドール」などの高級腕時計ブランドを持つラグジュアリーラインに強みがあるメーカーで、セイコー ルキアは「働く女性が毎日使える特別感のある時計」というコンセプトで作られています。
対象年齢はクロスシーよりも少し上の30歳前後で、従来は大人の女性が身に付けるイメージでしたが、2021年から池田エライザさんがイメージキャラクターに起用され、10~20代の女性にも親しみやすいブランドになりました。
デザイン比較
<セイコー ルキア>と<クロスシー>のデザインの傾向をざっくり言うと、ルキアが「シンプル・キレイ系」でクロスシーが「可愛い系」です。
両ブランドともに2021年に新コレクションを発表し、これによって両者のデザインの違いがさらに明確になりました。
各ブランドのデザインをもうすこし掘り下げて見ていきましょう。
ルキア
<セイコー ルキア>はシンプルでありながら高級感のあるデザインが特徴です。
・I collection(アイ コレクション)
シャープで洗練されたシルエットにミニマルなデザインが映える
<セイコー ルキア>が2021年に新たに発表した「 I collection 」は無駄を削ぎ落したミニマルなデザインです。
「I Collection」は、変化の時代に、自分にとって本当に大切なものを見極め、揺るがずしなやかに自分らしく今を生きる方の新しいニーズに応える新コレクションです。
SEIKO プレスリリース(2021.1.28)
コレクション名である「I」には Individuality・個性 Identity・主体性 Intelligence・知性の3つの意味が込められ、身に着ける方の内面的な強さを、ミニマルなスタイルとシャープな輝きで表現しています。
変化するライフスタイルの中で、もっと自分を好きでいられる日々の相棒として、共に歩んでいきます。
Lady Collection (レディコレクション)
クラシカルなダイヤルデザインにダイヤモンドの輝きを添え、日常使いの中にもエレガントで特別な雰囲気を醸すシリーズ。
Standard Collection(スタンダードコレクション)
どんなスタイルやシーンにもなじむシリーズ。
ルキアオリジナルカラー
レディゴールドはセイコーだけのオリジナルカラー。
大人の女性のために開発された、甘さ控えめなシャンパンのような上品なゴールドカラーです。
控えめでマットなゴールドなので派手さはなく、お仕事でも気にせず使うことができます。
クロスシー
<クロスシー>は丸みを帯びたデザインで、文字板もベージュ系や淡いピンクなど優しい色合いのニュアンスカラーを中心としており、柔らかく優しい雰囲気が特徴です。
また、文字板デザインに凝ったモデルが多く、時計を見る時間が楽しくなります。
文字版デザインが素敵なおすすめモデル
ES9465-68W
朝露を帯びて咲く、清らかで美しい桜をモチーフにした文字板
澄んだ空気が気持ちのいい時間に、1日の始まりを告げるように瑞々しく花開く桜の花々を白蝶貝文字板にデザイン。淡いピンクと薄紫色のグラデーションが優美な印象。
文字板のインデックスには朝露のように輝くダイヤモンド。
ES9440-51W
繊細なモザイクパターンとダイヤモンドがきらめく文字板
異なる色や仕上げの白蝶貝を交互に組み合わせた繊細なモザイクパターンの文字板は、ダイヤモンドとともに手元を動かすたびに美しくきらめきます。
待望の新コレクション「daichi collection」
2021年10月に発売されたクロスシーの新コレクション「 daichi collection 」は、太陽と月をモチーフにしたデザインが特徴的です。
太陽と月のモチーフが、時間の経過とともに移動するサン&ムーン機能が文字盤の6時の位置に搭載されています。
朝方には夜明けを知らせる鳥、太陽の後には夕空にきらめく流れ星が顔をのぞかせます。
これまでにない遊び心のあるデザインで、時計を見るのが楽しくなりそうですね。
サクラピンク
サクラピンクはピンクゴールドよりも赤みを抑えたCITIZENだけの繊細なゴールドカラーで、指名買いする人が非常に多いです。
どんな色のアクセサリーとも相性が良く、肌なじみがよく落ち着いた色なので、幅広い世代の方に人気があります。
また、同じサクラピンクでも材質がステンレススティールの場合とチタンの場合では並べてみた時に光沢の有無の関係で微妙に色合いが異なります。
スペック比較
キズつきにくさ
毎日身に着ける腕時計は、何かとキズがつきやすいものです。
ブレスレットなどの表面に「硬化技術」という特殊な加工処理をすることで日常使用によるすり傷や小傷から時計を保護しています。
ルキアとクロスシーでは異なる硬化技術が使われており、傷のつきにくさも違ってきます。
ルキアは「ダイヤシールド/プラチナダイヤシールド」、クロスシーは「デュラテクト」という加工が使われています。
デュラテクトはシチズンが独自に開発した表面硬化技術で、カラーによって硬度(硬さ)が異なります。
硬度(硬さ)比較
・ステンレス(200Hv)
・(ルキア)ダイヤシールド/プラチナダイヤシールド(350~400Hv)
・(クロスシー)デュラテクト_プラチナ(1,000Hv)
・(クロスシー)デュラテクト_ピンク(1,100~1,500Hv)
・(クロスシー)デュラテクト_サクラピンク(1,100~1,500Hv)
上記のように数値で比較するとクロスシーとルキアでは硬度(キズの付きにくさ)かなりの差があることがわかります。
「傷のつきにくさ」は長く使うことを考えた場合にとても重要なポイントで、クロスシー(シチズン)の方が傷が付きにくいことがわかります。
とは言え、筆者自身ルキアを8年間使用していて、よく見ると細かな傷はあるものの、目立つようなものではありません。
ソーラー
ルキアもクロスシーも電池交換のいらないソーラーモデルを多数展開していますが、
シチズンは1976年に世界初の「アナログ式光発電時計」を開発し、『エコ・ドライブ』という、太陽の光や蛍光灯の光を電気に換えて時計を動かす技術を持っており、この分野のパイオニアです。
愛用者の意見
クロスシー
ルキア
まとめ
< セイコー ルキア >または< シチズン クロスシー>のどちらを購入するか迷われている方の中には、これがはじめての「ちゃんとした」時計になる方も多いかと思います。
どちらも日常使いできる上質な腕時計ブランドで、どちらを選んでも失敗はありませんのでデザインが気に入った方を選びましょう。
コメント